キーサイトテクノロジー」タグアーカイブ

温湿度センサーSHT31を使う場合の注意点(まとめ)

Part1Part2Part3で得られた知見を元に、センシリオン製温湿度センサーSHT31を使って温湿度を測定してCOMに表示するスケッチを書いてみました。ご参考になれば幸いです。また、このスケッチで得られるCOMの表示を図1に示します。

続きを読む

温湿度センサーSHT31を使う場合の注意点(パート3)

センシリオン製温湿度センサーSHT31を使う上での注意点その3です。

Part1Part2で、SHT31にWriteコマンドを送った後にある程度の待ち時間が必要で有ることを示しましたが、Part3では、どの程度の待ち時間が適切なのか?を検討したいと思います。

● 初期化コマンドは1msの待ち時間でOK。測定開始コマンドの場合は、データシートに記載がある測定完了までの待ち時間が必要

結論としては表題の通りなのですが、順を追って説明します。まず、全ての待ち時間を1msとした場合のI2Cバスの挙動を観測してみました。Arduinoのスケッチを以下に示します。

続きを読む

温湿度センサーSHT31を使う場合の注意点(パート2)

センシリオン製温湿度センサーSHT31を使う上での注意点その2です。

待ち時間の妥当性を検証する前に、待ち時間を入れないとWriteコマンドが実行されないことを実証しておきたいと思います。

具体的には、ステータスレジスタ消去コマンド(0x3041)が実行されていないことを確かめます(図1の「45Wa 30a 41~a」部分) 。

I2C通信で失敗した例図1 Writeコマンドを連投したときのI2C波形
ステータスレジスタ消去コマンド(0x3041)を送ってもNACKを返している

続きを読む

温湿度センサーSHT31を使う場合の注意点(パート1)

センシリオン社製温湿度センサーSHT31をArduinoのI2C経由で制御して評価していたのですが(写真1)、いろいろと「はまって」しまいました(苦笑)。そのときのトラブルとその解決法を備忘録として以下に記載します。

写真1 センシリオン製温湿度センサーSHT31を、
Keysightデジタルオシロスコープ(DSOX2014A)で評価している様子

なお、トラブルが多岐にわたったのと、それぞれのトラブルに対する解決策及びその妥当性の検証に時間がかかったため、何回かに分けて詳細を記載したいと思います。

今回はその第一回です。

続きを読む

MAX6675とK型熱電対とを使って温度を測ってみた

前回のエントリではK型熱電対をMAX6675で使うためのArduinoのSketchの一例を紹介しました。このエントリでは、そのSketchを使って各種温度を測定した結果を紹介します。

1.水温の変化を測定する

まず、温度がはっきり分かっている物体の温度を測ってみました。具体的には「水」です。水の場合、1気圧での沸点が100℃と一定なので、温度測定の基準として使うことができます。写真1の様に水(約600cc)を満たした鍋の中に熱電対を入れ、ガスコンロで加熱して温度変化を測定しました。

写真1 測定の様子

測定結果を図1に示します。

図1 水温の測定結果

100℃は水の沸点ですので、この範囲においては温度が一定になっていることがよく分かります。

続きを読む

Keysight Technologies 34461Aを新規購入

 長年使っていた、ベンチトップ6桁半のディジタル・マルチ・メーター(DMM)hp 34401Aが故障してしまい、電流・電圧・抵抗等の基礎物理量の高精度測定が出来なくなりました。修理も可能なようですが、約90,000円。

 hp 34401Aは2016年に販売も終了した事ですし、後継機であるKeysight Technologies 34461Aを購入致しました。

 日本最大の計測機器商社である日本電計のECサイト、計測器ワールドで購入しましたが、即納で137,592 円(税込) (2018年8月19日現在)。ミッドレンジのノートPCとほぼ同じお値段。安くなりました。
34461A

写真1 Keysight Technologies 6桁半DMM 34461A

続きを読む

ArduinoのWireライブラリに関するTips

 皆様、ご無沙汰しております。代表の國頭です。

 「デバッグ事例」のカテゴリでは、ほぼ6年ぶりの更新になりますがどうぞ宜しくお願い致します。

 さて、表題にありますように「ArduinoのWireライブラリ」について、ここ数年疑問だった事が解決したので、私の備忘録も兼ねて記事を書いてみたいと思います。

 Arduinoについてはご存じの方が多いと思うので、ここでは詳細な説明は省きますが、私はI2CやSPIなどで制御できるデバイスの評価用プラットフォームとして使っています。

 つい先日、温湿度センサーである、Sensirion社製「SHT31」を評価する機会がありましたので、その時に得られた知見をご報告したいと思います。

続きを読む