アジレントテクノロジー様キーサイトテクノロジー様が開発・販売している「GENESYS」を使った事例を掲載しました。
購入までは至っていませんが、30日間の無償ライセンスを発行していただいたので、それを使って、4月に作成した、マイクロストリップラインのインピーダンスの問題を解析してみました。
をご覧ください。
アジレントテクノロジー様キーサイトテクノロジー様が開発・販売している「GENESYS」を使った事例を掲載しました。
8月29日に、アジレントテクノロジ社キーサイトテクノロジ様が主催する「50万円台からの高周波シミュレータGENESYS体験セミナ」に参加してきました。
これは何を意味しているかと言うと、テストクーポンの長さ130mmに対してマイクロストリップラインの入り口(Start)から出口(End)までの時間を測定し、実効誘電率を測定しています。画面右のDielectric cがその値です。ここでは「2.16」という値が測定されました。
この条件で計算すると、確かにマイクロストリップラインのインピーダンスは約50オームになるのですが、実効誘電率が大きく違い、GENESYSの計算では、「2.73」とでました。実測値は「2.16」です。
おそらく実測値は間違いないでしょうから、あとはGENESYSに入力するパラメータがおかしいということになります。で、やっぱり気になるのは誘電率です。
誘電率のみを変えても実効誘電率が2.16に近づかなかったため、今度はプリプレグの厚みを、0.25mmから0.2mmにしてみました。すると、実効誘電率が2.16と、実験値に非常に近い値が得られました。
さらにGENESYSのタイムドメイン機能を用いて、最初の図と同じTDR画面を再現してみました。この再現では、コネクタのモデルがありませんので、TDR波形の暴れは再現されません。しかしながら、マイクロストリップラインの上を伝搬する波のスピードは測定することができます。
マイクロストリップラインの条件は、先ほど計算したときと同じで、