さて、前のページでご紹介した、「パワーインテグリティのすべて」には、原著の著作者である、アメリカ、ジョージア工科大学の、Dr.Madhavan Swaminathan(マドハバン・スワミナサン博士)から、日本語版への序文を頂きました。その一部をここに紹介し、全文は、PDFとしてここに置いておきます。
(引用ここから)
2007 年の出版当時、この本が日本語に翻訳されるとは思ってもみなかった。それを実現してくれた訳者の國頭延行、荒井信隆、川田章弘の各氏と須藤俊夫教授に感謝の意を表したい。この本で紹介しているトピックのいくつかは、日本の友人たちや同僚との議論や協力の結果として生まれたものだ。何人かの方とは個人的にも友好を深めた。ここ
に、これらの方々の貢献を、誇りと称賛をもって紹介させていただきたい。
(ここまで)
Dr.Madhavan Swaminathanが書かれた「日本語版への序文」の全文PDFは、こちらから(pdfファイルが開きます)。
また、監訳者である、芝浦工業大学の須藤俊夫先生が、この本の発刊に寄せて、監訳者序文を書かれています。その一部を以下に紹介します。
(引用ここから)
本書の構成は、第1 章ではLSI の課題を概説することから始め、PDNやターゲットイ
ンピーダンスなどの本書全体を理解するための背景や必要な考え方を説明している。次
いで、PDNの主要な役割を果たしているプレーンの電気的挙動や、同時スイッチングノ
イズの解析にそれぞれ1 章を割いている。またモデル化のための数値解析やマクロモデ
リングなどの解析手法が紹介され、数学的にも難解な受動性(passivity)や因果律
(causality)について、具体的な説明を加えている。最後の第5 章では応用例として、パ
ワーインテグリティの課題を具体的につかむために、数多くの実例が詳細に記述されて
いる。
本書はパワーインテグリティを考えるうえで、チップ、パッケージ、ボードをどう扱
おうかという新しい試みがたくさんあり、読んでいて楽しくなる。内容の難度は高いが、
一度通して全体を読んでみることをお勧めする。随所に実際の評価基板や解析モデルが
含まれて、理解を助けている。
(ここまで)
須藤俊夫先生による「監訳者の序文」の全文PDFは、こちらから(pdfファイルが開きます)。
最後に、翻訳者代表として、國頭延行が「訳者あとがき」を書きましたので、その全文PDFで置いておきます。
國頭延行による、「訳者あとがき」の全文PDFは、こちらから