最新情報でもお知らせしましたが、1月28日(金曜日)に、パシフィコ横浜で開催された「EDSフェア」に参加してきました。
最近展示会はあまり行かなくなったのですが、この展示会は、シグナルインテグリティ関連のツール類が多く展示されており、私のメインの仕事である、ハードウエアデバッグに役に立つ情報が満載されている展示会だと思います。
今回の目的は、
1.現状EDAベンダーさんのツールがどの程度まできているのか?特に私のような、ボードレベル設計者、あるいはハードウエアデバッグに役に立つツールがあるかどうかの調査
2.昨年、数社からパワーインテグリティ関連のソリューションツールが発表されていた。一年経った今、これらのツールの状況と、この1月20日に発売された、私が翻訳に関わった本、「パワーインテグリティのすべて」と絡めて何かEDAベンダーさんと何らかの「アライアンス」によって、Win-Winの関係が築けないかを探る
が主目的でした。
まずは、1.から。入場登録を済ませ、まずは会場をぶらぶら。取りあえずパワーインテグリティソリューションを出していそうなベンダーを探します。ふと見ると、「Sigrity(シグリティ)」なる会社名を発見。これはどうみても、「シグナルインテグリティ」用のソリューションを提供してるでしょう、と思ってブースに近づくと、まさにPIのソリューションをデモ中。
ソリューションの名前は「OptimizePI」。PCB設計データを読み込んで、PDNの特性を計算し、さらにLSI等のアクティブ部品を搭載した場合のPDN特性を計算し、そのデータを元に、デカップリングコンデンサの最適値と最適位置を求めるというもの。
まさに、これですよ。欲しかったのは。
ひとしきり説明員の方とお話しして、私が翻訳した「パワーインテグリティの全て」を取り出すと、説明員の顔色が変わりまして、表紙に書かれている私の名前と、EDSフェア用のバッチの名前を見比べて「え〜〜〜」と叫んでいただきました(^^;)
この「Sigrity」製品を取り扱っている「ATEサービス株式会社」の説明員の方だったのですが、すでにこの「パワーインテグリティのすべて」をご購入いただいたとか。ありがたいお話しです。
色々と業界話に花が咲き楽しい時間を過ごすことができました。特にアライアンスの話は出ませんでしたが、ATEサービス株式会社様は武蔵溝ノ口にあるとのことで、何かあればご訪問して何らかのアクションがとれるかな、と思います。
次ページに続きます。